FXの取引をする際に、為替レートの適正価格を求めて、そこからの乖離を埋めるようなポジションを持てば利益を生み出しそうなものなのですが、実はそれ補が難しいのです。そもそも、為替レートの適正価格を求めるのは非常に難しいことなのです。例えば、物価から計算をする購買力平価というものもありますが、これでは不十分なのです。なぜかというと、為替レートの方が先だからです。
もしも物価が為替レートを決めているのなら、物価から為替レートの適正価格を計算することはできます。確かに物価が為替レートに影響を与えるのですが、逆に為替レートが物価に与える影響も大きいです。日本が円高に苦しんでいたときには、円高によってデフレがもたらされていました。アベノミクスによって円安になると、輸入物価が上がったことによってデフレは解消されたと言えるでしょう。
ですから、為替レートが先に変動して物価がそれに追いつくということが多く、そのために物価から為替レートを計算するのは難しいと考えられます。このようなことがあって、FXではファンダメンタルズ分析は難しいと言われるようになったのです。しかし、ファンダメンタルズ分析のすべてが不可能ではなくて、経済の様々な状況を分析することはFXの取引をする際にはファンダメンタルズ分析も必要です。例えば景気動向を把握することも必要となりますから、GDPや雇用統計を分析することは非常に大事だと言えるでしょう。
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